「新しく建築される建物があれば取り壊されていく建物もある。
建築の「今」は写真の「今」である。2020年に向けて、東京の「今」を記録しよう。」
都市風景を捉えた写真には、その時代の空気感が濃密に写り込みます。古い建物がひっそりと姿を消し、新しい建物が華々しく立ち現れる。その繰り返しが都市の躍動感を作り上げているとも言えるでしょう。この講座ではそのような「都市」の風景に目を向けてみたいと思います。
ただし都市と言っても、シンボリックな建築物や風景を捉えるだけではありません。例えば、ウジェーヌ・アジェの撮ったパリの写真はどうでしょう。都市風景を捉える際に手本としても最も名前の挙がる写真家の一人だと思いますが、写真を見てみると通りや街角、看板やショーウインドウ、街灯、食卓、洗面台など、一見なんでもないようなものが写されています。ヴァルター・ベンヤミンは著書『写真小史』(ちくま学芸文庫)の中で、アジェについて「行方知れずになったもの、漂流物のようなものを探した」と触れています。アジェに限らず、様々な都市の捉え方が積み重ねられてきた上で、私たちはどのように東京の「今」を写すことができるのでしょうか。
まずは都市風景というものをどのように捉えることができるのか、なぜ都市風景には時代や「今」というものが写りこむのかを考えながら、東京の「今」をみなさんと一緒に撮影していきたいと思います。
開催日時:各回時間19:00-20:30
日程
第1回目 4/22(金)座学1
第2回目 5/20(金)座学2
第3回目 6/25(土)撮影1(合同撮影会)
第4回目 7/22(金)座学3
第5回目 9/22(木・祝)撮影2(合同撮影会)
第6回目 10/21(金)座学4
第7回目 10/28(金) 合同スライドプレゼンテーション+トークショー「都市と写真」 (大和田良 × 速水惟広)
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各回
時間19:00-20:30
受講料
一般 57,000円(税込)
写真教室生徒・卒業生 52,000円(税込)
TIP会員 52,000円(税込)
ファット.ext会員 52,000円(税込)
大和田良先生紹介者 52,000円(税込)
座学では、都市/建築を中心に、写真の捉え方を考えながら、それぞれどのようなテーマで撮影を進めていくかを考えていきます。また、これまでに撮影した写真や、現在撮っている写真の講評を含めます。
撮影では、実際街に出て被写体を捉えてみましょう。撮影指導を含めながら、自分なりの都市の捉え方を見つけていくことを目標にします。
また、本講座では別日程で他のグループも同じテーマで制作を行っています。第7回目のプレゼンテーション、撮影実習は別グループも交えての合同演習になります。より多くのアプローチを様々な参加者と交流しながら進めていただければと思います。
*1 上記の日程に加え、講座期間中は講師の個人撮影日(都市風景に関する)に都合が合う方は自由に同行し、共同制作を行うこととします。
*2 欠席時の補講は講師事務所または教室にて行います。日程調整が難しい場合には電子メール等での対応となります。補講時、該当者以外は自由参加。
募集人数12名
(催行最低人数8名)
持ち物 : 筆記用具
初回講義の際にはそれまでに撮影した写真、制作したシリーズなどがあればご持参ください。
① 4月22日スタートコース
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募集締切とさせていただきました。