【講師紹介インタビュー】藤原 沖先生

PHaT PHOTO写真教室の講師陣紹介。
今回は、「フォトマスター検定エキスパート取得!信頼できるアドバイザー」藤原沖先生です。

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たくさんのカメラ機材をお持ちで有名な藤原先生。また、藤原先生といえば、ねこ部の講師を務めていることもあり、「猫」のイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?

▶ねこ部活動の様子はこちら

 

写真だけではなく、たくさんの趣味をお持ちで、まだまだ奥深い先生の素顔をのぞき見しちゃいましょう!

気づいたら、一眼レフを手にしていた。

事務局:藤原先生が、写真を始めたキッカケを聞いてもよいでしょうか?

藤原沖先生:父が地元で本格的に写真をやっていて、自宅に暗室があるような家で育ちました。
家にはモノクロプリントがたくさんあったのと、頻繁に開催していた個展に連れていかれるうちに、写真には自然に親しんでいました。

「写真を始めたキッカケ」と言うには少々大げさですが、気付いたら小学校高学年の頃に一眼レフを手にしていたという早熟な少年でしたね(笑)

写真集やカメラ雑誌も家にたくさんあって、有名なカメラ雑誌は小学校1年生くらいの頃から
パラパラめくって読んでいた記憶がありますね。当時記憶に残っていた写真家は、土門拳、森山大道、荒木経惟です。

事務局:な、なんてうらやましい環境…。小さなころから写真の世界にどっぷり浸っていたわけですね…!そんな中で、印象に残っていることってありますか?

自分で体感することで、より印象に残った感動の原点は…。

藤原沖先生:本格的に始めたのは大学時代ですが、中学生時代に野球部と兼ねて写真部にも入っていました。初めて暗室でフィルム現像・プリントした時の思い出は強く残っていますね。これは「マジックだ!」って。小学生時代から父の暗室作業を見たことはあったのですが、自分でやるとまた感動が違っていました。

事務局:実際体験してみると、やっぱり違いますよね。他にはありますか?

藤原沖先生:ませたガキだと怒られそうですが(笑)カールツァイスレンズを搭載した往年の名機CONTAX RTSも父に借りて使っていて、学校のイベントを撮った写真プリントのクオリティにクラスメートが驚いたというエピソードもあります。

「あぁ、写真ってレンズでこんなに描写が変わるんだ!」と感じた瞬間でもありましたね。
カメラやレンズは本当にたくさん使ってきましたが、この頃の体験が原点です。

事務局:なんと…おませなお子様!!でも、ボディよりもレンズということを体感したのですね。そんな中で、本格的に始めたのはいつ頃なのでしょうか?

藤原沖先生:中・高と写真は続けていましたが、大学時代に本格的に取り組み始めました。
本格的なグループ写真展を経験したのも、大学の写真部時代です。
一方で、写真だけではなく、美術も全般的に好きで(絵を描くのは苦手でしたが・・・笑)、
大学で美学論を学んだりするうちに、アートの世界に興味がどんどん広がりました。

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事務局:藤原先生は、カメラ機材から写真史まで造詣が深く、被写体ではポートレイト、ドキュメンタリー、愛猫の写真(笑)と、写真全般について豊富な印象です。そういった感性は、大学時代から養われたものなのですね。特に写真のこの部分が魅力と思っていることはありますか?

 

写真の魅力は、世界の断片と瞬間を自分だけの視点で切り取れること。

藤原沖先生:写真にしかない魅力と感じているのは、「世界の断片と瞬間を自分だけの視点で切り取ることができること」ですね。
また、「Photograph」という英語は、直訳すると「光の描くもの」というような意味で、日本の写真史をさかのぼると「光画」という言葉が使われていた時期もあるようです。

この、「光で画を描く」という感覚の方が自由な感じがして、最近の自分にはフィットしています。もちろん、「見たままに真実を写す」のも写真の魅力の一つだと思います。

事務局:確かに。どちらも写真の魅力ですね。

photo by 藤原 沖

藤原沖先生:一昨年、電子書籍で写真集を出版する機会があったのですが、電子書籍のようなデジタルメディアのほか、Instagramに代表されるSNSとも写真の親和性は高いと思います。
誰でも気軽に楽しめて、一方でアート性も持っているというのが、最近の写真の大きな魅力なのかもしれません。

事務局:ありがとうございます。質問内容をがらりと変えて…最近、写真以外にハマっていることはありますか?もしくは、写真以外の趣味を教えてください!

多趣味であることで、自信の感性を磨く。

藤原沖先生:もともと趣味は多い方なんですが、高校時代はバンド活動に明け暮れていました。
ピアノを幼少期から習っていたので、音感はそこそこ有ったんだと思います。
ライブは20歳の誕生日を最後に遠ざかっていますが、ギターとベースを一時期は15本以上所有していました。さすがに部屋が狭くなってしまったので(苦笑)、多くを手放してしまいましたが・・・

事務局:15本!?ちょっと想像できないですね…楽器屋さんのよう(笑)好きなジャンルはなんでしたか?

藤原沖先生:音楽はロックからジャズ、クラシックまでジャンルにこだわりなく好きなものを聴き漁ってきました。そうこうするうちに、CDも一時期3千枚くらい有りましたが、増えすぎて2/3くらいは売ってしまいました・・・。

あと、アウトドアも好きで、カヌーを持っているのですが、釧路川を泊まりで下ったのを最後に、もうかなり長い間やっていません。カヌーは最高に気持ちいいので、もう少し暇になったらまたやりたいんですけどね。

事務局:多趣味すぎる…。その趣味が写真に活かされていると感じることはありますか?

藤原沖先生:音楽はライブステージやミュージシャンを撮ったりすることがあるのが、つながりだと思っています。楽器をやっていたので、演奏する側の気持ちが少しわかるのかなと思うことがあります。

CDジャケットに使われたり、メジャーなアーティストを大きな会場で撮った時には大きな達成感もありました。

事務局:確かに、自分が演奏者だったら「こんなシーンを残してほしいのだろうな」「ここが感動的に盛り上がるのだろうな」という想像ができますよね。一方、カヌーはいかがでしょう?

藤原沖先生:カヌーは大自然を感じ取ることができて、日本の自然の美しさ・素晴らしさに改めて気付くことが多くありました。今はじっくり風景写真を撮る時間がないのですが、数々の日本の風景を残した画家 小野竹喬が大好きで、「いつか竹喬の絵画のような世界観を写真で残してみたい」と心の中で思っています。

事務局:好きな写真/写真家 or 影響された写真/写真家はどなたですか?

藤原沖先生:好きな写真家は挙げるとキリがないのですが、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロベール・ドアノー、植田正治の3人には特別な想いがあります。
植田正治に関しては、数年前に鳥取の生家を訪問する機会があり、ますます好きになりました。
人物写真だと、リチャード・アヴェドン、ジャンルー・シーフ、ロバート・メイプルソープ、そしてダイアン・アーバス。

年々興味が増しているのが、ウジェーヌ・アジェとアウグスト・ザンダー。特に100年以上前のパリで撮られたアジェの作品に魅了されています。

これまで挙げた写真家は全員故人ですが、現代の写真家だと、アンドレアス・グルスキー、 トーマス・ルフ、 ヴォルフガング・ティルマンスが好きです。もともとベッヒャー夫妻の作品が好きなこともあり、ベッヒャー派と言われるドイツの写真家に興味を持つことが多いです。

事務局:さ、さすが沖先生…。写真家もすらすら出てくる…!さて、最後になりますが、藤原先生がPP写真教室の講師となったキッカケや、どんな思いで講師をやるようになったのかお聞きしたいです!

写真の素晴らしさを「楽しく」「わかりやすく」伝えたい。

藤原沖先生:講師になる前の話になりますが、ハイパークラスに在籍していた当時、フォトマスター検定の最高グレード「EX」を取得して、検定の講座をやらせて頂いたのが講師活動のきっかけです。

「思い」としては、写真の素晴らしさを「楽しく」「わかりやすく」伝えられたらと、いつも考えながら講義をしています。

事務局:藤原先生だけではないですが、入校当時はまだカメラをお持ちでなかった方から、少し経験のある方まで様々な生徒さんがいらっしゃいますよね。PHaT PHOTO写真教室に入るとこんなことが楽しいよ!のポイントを最後にお願いします!

藤原沖先生:PP写真教室の良さは、技術に偏らずに感性を高めながら、バランスよく写真を上達できること。1年も経てば、驚くほど表現力が豊かになる生徒さんをたくさん見てきました。
そして、写真が大好きな生徒さんたちの温かいコミュニティがあることです。

photo by 藤原 沖

本日ご紹介した講師は、藤原沖先生でした。

PHaT PHOTO写真教室では、1月4月7月10月に新しく写真を学ぶ仲間を募集しております。授業見学付きの相談会も開催していますので、雰囲気を気軽に感じ取りにきてくださいね。

 

「PHaT PHOTO」写真教室とは?

「写真を楽しみたい、写真と関わっていきたい」と考えるファンを増やし、その人たちの夢に命を吹き込む会社であること。を企業理念とする株式会社シー・エム・エスが運営する写真教室。
都内でオススメしたい写真教室NO1にも推薦され、輩出生徒には有名写真家も多数。「感性を磨く」ことを大切にしており、初心者・スマホの方でもご受講いただける、 すべての写真好きの方へ開かれた独自のカリキュラムが特徴です。

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