【講師紹介インタビュー】鈴木 雄二先生

PHaT PHOTO写真教室の講師陣紹介。
今回は、「アートの知識はピカイチ!」鈴木 雄二先生です。

PHaT PHOTO写真教室の講師を務めるだけでなく、TOKYO INSTITUTE OF PHOTOGRAPHYのディレクターもこなす敏腕講師。

ご自身について、そしてPHaT PHOTO写真教室の魅力について、語っていただきました。

※ディレクターを務めるギャラリー

写真集・作家の作品を、もっと身近なものとして楽しんでほしい。

事務局:雄二先生は写真や写真集のコレクターとしても有名で、たくさんの写真家をご存知ですよね。ちなみに、どれくらいの写真や写真集をお持ちなんですか?

鈴木雄二先生:写真集は、おそらく、600〜700冊くらいだと思います。日々増えるので最近は数を数えるのもやめてしまいました(笑)。

事務局:さすがですね…。PHaT PHOTO写真教室の講師陣の中でも群を抜いてアート界隈の情報を持ってらっしゃいますしね‥。生徒さんには、そういったギャラリー情報や作家情報が知りたくて、鈴木先生の講座を受講される方もいらっしゃいますね。ちなみに、プリントも収集していらっしゃるとか…。

鈴木雄二先生:もちろん!写真家のオリジナルプリントもときどき買っていて、50枚くらい所有してます。

プリントは購入した時期を振り返ると自分の好みの変遷もわかりとても面白いですし、そのプリントを部屋に飾ると当時の自分の大切にしていた価値観や物の見方に気づけるのが面白いですね。

さらに、クリスマスの時期に、たとえば今城純さんのクリスマスの写真作品を飾ったりもできます。今の部屋をこんな空気で満たしたいということが手軽に楽しめるのでとてもオススメです。

事務局:その楽しみ方、よいですね!!作家さんに詳しくなくとも、写真集初心者でもジャケット買いして気軽に楽しめそうです。いちばんのお気に入り、もしくは、貴重な本や作品のご紹介をお願いします!

鈴木雄二先生:ジャンルー・シーフの写真集『JEANLOUP SIEFF 1950-1990 TIME WILL PASS LIKE RAIN』です。

まだ、写真集を買うということが自分にとってまだ敷居が高かった頃に、どうしてもシーフの写真集が見たくて、155ドルを払うかどうかドキドキし迷いながら買った記憶があります。ここ5年くらいでのお気に入りは、横田大輔さんの『site/cloud』『VERTIGO』です。

美しいとか決定的瞬間とか、ドキュメンタリーとは違った、まったくそうではない新しい価値観を提示しているアプローチがとても気に入っています。現代アートの作家によくみられますが、既存の価値を拡張 or 新しく提示しているスタイルが当時とても新鮮でした。

事務局:日々、写真集や作品を「観る」ことから、感性を磨いているのですね。

授業では、名作からの知恵をお借りして皆さんにお伝えします。

事務局:鈴木先生は写真家でもありますが、作品や写真集から、「撮り方」や「写真の見方」について学ぶこともありますか?

鈴木雄二先生:先ほどのジャンルー・シーフからはレンズの微妙な癖の使い方だったり、ライティングやプリントの焼き込み方などもとても勉強になります。

写真の見方については、一見しただけでは理解しにくい写真的言語というか写真特有なコミュニケーション作法を学ぶことによって、より写真や作品を楽しめるようになります。

事務局:PHaT PHOTO写真教室の講義の際には、撮影技術はもちろん、名作写真集を紹介してもらえる回もあるんですよね?

鈴木雄二先生:はい。基本的にはビギナー向けの撮影方法を元にカリキュラムを構成していますが、ただカメラの機能は理解したとしても、その機能をどのように作品に利用したり、どのように応用するかというところまで繋がらない人が多いように思います。だから、名作から知恵をお借りし、名作の読み方を噛み砕いて伝えることによって、学んでもらいたいと考えてます。

事務局:どんな写真集から、どんなことが学べるのか、例を教えてください!

鈴木雄二先生:授業を受けてからの楽しみ!…といいたいところですが、少しだけ紹介しますね。たとえば、ゲイリー・ウィノグランドからは広角レンズの使い方を学んだりしますが、単に広角レンズ特有の視覚効果をねらうだけではないことが学べます。

また、1970年代のニューカラーと呼ばれている世代の写真家からは絞りについて学びますが、彼らが世界をどう捉えてきたかということを学ぶと、どうしてこの絞りにしたのかという理由などが納得して理解できるようになります。

もう1歩何かのきっかけを欲している人に、ぜひ、来て欲しい。

事務局:最後に授業のおすすめポイントと、受講を考えている方へのメッセージをお願いします!

鈴木雄二先生:間違いなく「写真が上達」します。カメラの知識を学ぶことによって、撮影時のミスは減るかもしれません。でも、それだけで上達することはなかなかできないと感じている人もいるのではないでしょうか?

また、写真集などの知識だけでも、どのようにカメラを使いこなせばよいか、どのように光を読めば、写真集に出てくるような写真が撮れるのか、その方法にたどり着くことは難しいです。やっぱり、その両輪が必要で、本カリキュラムは、撮影知識と撮影実践、さらに写真を読み解いて学ぶという内容です。

「袋小路に入っている人に効果は絶大」と教室の校長であるテラウチは自負してまして、もう1歩何かのきっかけを欲している人にぜひ来て欲しいです。

ただ、そのような人だけではなく、カメラの使い方は初級から行いますので、写真初心者でも大丈夫ですし、新しい物の見方を知る喜びを欲しているような人にもぜひ来て貰いたいです。お待ちしております!

photo by 鈴木雄二

本日ご紹介した講師は、鈴木雄二先生でした。

PHaT PHOTO写真教室では、1月4月7月10月に新しく写真を学ぶ仲間を募集しております。授業見学付きの相談会も開催していますので、雰囲気を気軽に感じ取りにきてくださいね。

 

「PHaT PHOTO」写真教室とは?

「写真を楽しみたい、写真と関わっていきたい」と考えるファンを増やし、その人たちの夢に命を吹き込む会社であること。を企業理念とする株式会社シー・エム・エスが運営する写真教室。
都内でオススメしたい写真教室NO1にも推薦され、輩出生徒には有名写真家も多数。「感性を磨く」ことを大切にしており、初心者・スマホの方でもご受講いただける、 すべての写真好きの方へ開かれた独自のカリキュラムが特徴です。

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「PHaT PHOTO」写真教室事務局
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(10:00~18:00土日祝日休)